アリュメール通信
「リンパ」の役割と重要性について [大阪・淀屋橋店]
【リンパ】という言葉は、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
マッサージではリンパマッサージがあり、リンパを流すと血行が良くなって老廃物が流れ、
むくみを低減させるなどの美容効果があります。
では、どうしてリンパを流すとそのような効果が得られるのか、リンパとはいったい何なのか、
今日は詳しく説明していきたいと思います。
まずリンパには、血管のように全身に張り巡らされた「リンパ管」とその中を流れている組織液「リンパ液」、
リンパ管の通り道にある節「リンパ節」があり、この3つを総称して【リンパ】と呼ばれます。
リンパ液は体内で流れている血液と同様に体液の一つなのです。
血管の中には、毛細血管という極めて細い血管があります。体のすみずみまで血液を運び新陳代謝を繰り返す血管。
また、全身に酸素と栄養分を届け、かわりに二酸化炭素や老廃物を受け取り、静脈に送ることが仕事です。
そして、この毛細血管には小さな穴が開いており、一日に約20リットルの水分が漏れています。
この漏れ出る水分がリンパ液と呼ばれます。
漏れ出たリンパ液の80〜90パーセントは再び毛細血管に吸収されますが、
リンパ液の10〜20パーセントはリンパ管を通って静脈に戻ります。
つまり、血管に戻れなかった水分はリンパ液になり、リンパ管を通って静脈に戻るのです。
リンパ液には、細胞から出た老廃物や細菌、ウイルスなどの異物が含まれており、筋肉の収縮によって運ばれて、リンパ節に入ります。
リンパ節は、リンパ管の途中にある組織で豆の様な形で全身に約600個程度あると言われています。
~主なリンパ節~
後部リンパ節
後頭部の皮下にあり、後頭部、頸部のリンパの集合場所
耳下腺リンパ節
耳の下にあり、耳の周りのリンパの集合場所
頸部リンパ節
頭や首のリンパの集合場所
鎖骨リンパ節
全身を流れているリンパが最後に心臓に流れ込む場所
腋窩リンパ節
脇の下、腕の老廃物はここへ流すようマッサージします
腹部リンパ節
内臓からのリンパの集合場所
便秘や冷えのある人はこのリンパ節が滞る場合が多く、お腹や腰まわりのむくみの原因になります
鼠径(そけい)リンパ節
太もものつけ根にある大きなリンパ節
お腹から下半身に行くリンパの集合場所
ここが滞ると脚やお尻のむくみにつながり冷えの原因になります
膝窩(しつか)リンパ節
膝の裏にあり、膝下からのリンパが集まる
ここが滞るとふくらはぎや足首がむくむ
リンパ節は、ウイルスや細菌などの外敵を防ぐ働きをしており、全身を巡って細菌や有害物質に備えています。
異物の侵入を確認すると、リンパ節では、これらの異物が血液循環系へ侵入するのを防ぐために免疫細胞が戦います。
免疫細胞が異物を攻撃、破壊し、食べつくしてくれるため、リンパ液はきれいな液体となって流れていきます。
つまり、リンパ系は体にとって下水道、洗浄場のような存在なのです。
このリンパ系の流れるスピードは、血液と比べるとゆっくりで速さも一定ではなく、人の動きとともに起こる筋肉の動く力、
呼吸によって生じる胸の中の圧力の変化、体の外からのマッサージ刺激などがリンパ液を流す助けとなります。
なので、リンパは滞りが起きやすいんです!
この流れが障害されるとむくみが生じてしまいます。。
むくみの原因としては、血管の病気、アレルギーなどの皮膚の病気など病的な原因も考えられますが、
一番多いのは、睡眠不足、運動不足、偏食や暴飲暴食、塩分のとりすぎ、過労などの生活習慣の乱れが原因と言われています。
体の詰まりを感じている方は、生活習慣を一度見直してみてはいかがでしょうか。
日々の継続で疲労を溜め込まない体を目指しましょう!
次回は自分でもできるリンパマッサージについて紹介したいと思います☆