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東洋医学の観点からみた花粉症 [コラム]


春先の病気として近年急増しているのが花粉症です。
昔の天気予報では花粉の飛散状況など言いませんでした。
それほど社会現象として,
また、病気として一般化しているのでしょう。

Wikipediaには
「植物の花粉が、鼻や目などの粘膜に接触することによって引き起こされ、発作性反復性のくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみなどの一連の症状が特徴的な症候群のことである。」
とあります。

花粉症には面白い研究があって、東京医科歯科大学名の藤田紘一郎名誉教授(カイチュウ博士として有名)の説では、回虫の寄生率と花粉症やアトピーなどのアレルギー疾患の発病率とが反比例している、つまり、回虫に寄生されているとアレルギーを起こしにくいのだそうです。
博士が訪れたボルネオ島のある民族ではほとんどの人が寄生虫にかかっていたそうですが、肌はスベスベで、アトピー、花粉症、ぜんそくなどは一人もいなかったといいます。
 
なぜかというと人類に寄生する寄生虫は人類の歴史とともにあるので、人類との付き合いが長い。
寄生ではなく共生しているに近いので、人類に有用なことが多いのだとか。
以上のことから博士は随分以前から寄生虫を飼うことを推奨されています。
ご自身でも「サトミちゃん」と名付けたサナダムシを飼われていました。

勿論反対の研究もあって、東京慈恵会医科大学元教授の渡辺直煕氏はブタ回虫の寄生によってアレルギーが悪化することを説かれています。

ただ、同じ東京慈恵会医科大学でブタ鞭虫という寄生虫を使った免疫活動を安定化させる臨床研究が今年(2018)から始まるようです。
嘉糠洋陸教授が率いる臨床研究ですが、先ずは自己免疫疾患であるクローン病、潰瘍性大腸炎、乾癬などが対象になるようです。
良い結果が出ることを期待したいですね。

花粉症の話に戻りますが、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみの四大症状のうち、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりを呼吸器三大症状といいますが。
目のかゆみだけが眼科領域の症状になります。
目は東洋医学では五行で「木」、つまり肝蔵の役割になります。
季節でも春は「木」に当たるので、花粉症の目の症状は明らかに肝蔵の病に該当します。
(呼吸器三大症状は肝蔵と関係しますが別のメカニズムが働いて起こりますのでまたの機会に)

その他、眼精疲労や視力の低下など、目の病はすべて肝蔵を主体に考えていきます。
東洋医学はベースの部分ではシンプルなのです。
春に起きる身体の異常はほとんどが「木」つまり肝蔵が主体の病になります。

予防法はお灸が効果的です。
足の親指と人差し指の間を足の甲まで登っていくと骨と骨の合わせ目に行き当たります。
ここに指の爪を立てるように押すとこたえるところがあります。
そこが太衝(たいしょう)という肝蔵の経穴(ツボ)です。
出来ればひとシーズン前から、二月初めからおこなうのが理想です。

投稿者:()| 投稿日:2018-03-27

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