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感情の変化と肝蔵 [コラム]


外では雨が降っています。
この時期に降る雨を日本人は風流な名称で呼びました。

「春雨じゃ、濡れてまいろう。」
という月形半平太のセリフで有名な春雨が一般的ですが、

そのほかにも、

小糠雨(こぬかあめ)
雪解雨(ゆきげあめ)
菜種梅雨(なたねづゆ)
暖雨(だんう)
春霖(しゅんりん)
桜雨(さくらあめ)

など、昔の人の繊細な表現力と、雨という時期を少しでも晴れやかに気持ちよく過ごしたい、という工夫が表れているように感じます。
天気で気持ちが左右されることもよくあるのですが、東洋医学では、この時期の気持ちの変化はやはり春なので木にあたる肝蔵にあると考
えています。
陰陽五行説では木の性質を「曲直」とシンプルに表現しています。
「曲直」とは言葉通りなら「曲がったこと真っすぐなこと」という意味ですが、「正しいこと間違っていること」という意味も含まれます。

曲がったこと真っすぐなことをしたいという意思は「意欲」につながりますし正しいこと間違っていることが自分の思い通りに出来ないという意思は
「ストレス」や「イライラ」につながります。

そう、この時期のイライラや意欲の変動は肝蔵の影響なのです。

ここで皆さんは「イライラやストレスは脳が・・・」と言われるかもしれませんが、東洋医学では、現代医学での脳の役割の大部分を内臓が受け持っています。
勿論、東洋医学でも脳を重要視していますが、内臓の重要度がより高いのです。
感情や性格も五つの内臓(五蔵)が受け持っています。

肝蔵は怒
心蔵は喜
脾蔵は思
肺蔵は悲または憂
腎蔵は恐または驚

という具合に分類されています。

怒ることは肝蔵をいためるし、肝蔵がいたんでくると怒りやすくなります。
また、意思決定にもかかわるので、「肝蔵は将軍の官。謀慮これより出ず。」といわれます。
意思決定や決断力も肝蔵とかかわってきます。

この時期の精神的な不調は以上の通り肝蔵に求められるのですが、予防法や対策としてはとりあえずイライラしすぎないこと。
難しいかもしれませんが、一番の対処法です。


また、例にもれずひとシーズン前からの養生が欠かせません。
冬の間に

身体を冷やしすぎないこと。
風に当たりすぎないこと。
十分に睡眠をとること。

また食養生もいいでしょう。
アサリやハマグリなどの貝類は血を増やします。
またこの時期にとれる山菜も積極的に摂りましょう。
総じて旬のものをとるべきです。これは春に限りません。
「初物七十五日」といって、初物を食べると七十五日寿命が延びる、という意味です。
これにはまた別の意味のあるのですが、またの機会に。

一番手軽にできる対処法に身体中をさするってのがあります。
最も効果的なのは頭。
イライラすると髪の毛をグシャグシャッてしますよね。
あれです。

ペットもブラッシングすると落ち着きますよね。
ブラシや櫛などで丁寧に髪を梳くだけでも気持ちが落ち着きます。
雨の呼び名同様、毎日を少しでも快適に過ごしましょう。

投稿者:()| 投稿日:2018-03-27

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