アリュメール通信
人の記憶について [大阪・淀屋橋店]
今回のブログも自分の体験談をもとに少し調べたことを私の言葉でお伝え出来たらなぁと思って書き始めてます。
先日、約30年ぶりに中学の同窓会に参加しました。
私は中学卒業後、地元を離れて高校・大学へ進学し、その後も地元を離れネイリストとして働いていました。結婚・出産を経て、娘の環境に合わせて人間関係も広がり、気づけば中学時代の友人とはすっかり疎遠に。
「私のこと覚えている人なんているのかな…」
そんな不安を抱えて向かった同窓会でしたが、意外と変わってない子もいたり、名札を見ても思い出せなかったり、、、
けど、私を覚えていてくれる子もたくさんいて安心して楽しんでました。
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■私は覚えていないのに、相手は覚えている——その差に驚いた
昔話で盛り上がる中、小学校からのある同級生が言ってくれた言葉。
「お誕生日会に呼んでもらったよね?」
……まったく覚えていませんでした。
相手は鮮明に覚えているのに、私はすっぽり抜け落ちている。確かにお誕生日会はしてました(笑)
この“記憶の差”が気になり、帰宅後にこのブログに今回書いてみようと記憶について少し調べてみることにしました。
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■人の記憶は“選んで”残される
記憶には
1)記銘(インプット)
2)保持(保存)
3)想起(思い出す)
というステップがあり、どこかが弱いと記憶に残りません。
さらに、
• 感情の大きさ
• その時の生活の濃さ
• 相手との関係性
• 記憶を思い出す頻度
これらによって記憶の“定着度”が大きく変わるそうです。
誕生日会の話も、
その子にとっては特別な体験で、私は“年中行事のひとつ”だったのかもしれません。
そう考えると、私が覚えてなくても仕方ないか…
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■“忘れる”のは脳の正常な機能
調べていく中で驚いたのは、
「人間は忘れるようにできている」みたいです。
脳は毎日膨大な情報を受け取るため、必要がないと判断した記憶を自然と薄めてしまいます。
これは「脳の省エネ機能」でもあり、とても正常な働き。
●認知症の物忘れとの違い
同じ“忘れる”でも、
• 普通の物忘れ:経験した“一部”を忘れる(言われれば思い出せる)
• 認知症の物忘れ:経験したことそのものを忘れる(思い出せない)
私はおそらくまだ前者(笑)
同窓会でも他の人とも話しながら「あ!そんなことあった!」と記憶が戻る瞬間がたくさんあり、脳がしっかり働いている証拠なのだと安心しました。
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■記憶は“環境”によっても大きく左右される
ここで気づいたことあります。
誕生日会の話をしてくれた子は、
地元の学校に通い、地元で結婚し、地元で子育てし、今も地元に住んでいるとの事でした。
つまり——
人間関係も生活圏もほぼ変わらず、“昔の記憶を思い出す機会”がとても多い環境。
だからこそ、30年前のことも鮮明に覚えているのだと感じました。
ちなみに私の妹も全く同じタイプ。
地元に残って暮らしているので、子どもの頃の細かい出来事まで完璧に覚えています。
先日も父に小学3年生の時お菓子を取られて食べられた。と話しはじめてびっくりしました(笑)
これは記憶力の良し悪しではなく、“記憶を呼び起こす環境の違い”なんですよね。
振り返ると、私の人生は環境の変化が本当に多かった。
地元を離れ、
新しい学校、新しい職場、常に新しい環境の中にいました。
そして結婚・出産による新しいコミュニティ。
そのたびに新しい人間関係が生まれ、深いご縁ができていきました。
脳は“今必要な情報”を優先して残すので、昔の記憶が薄まるのは自然なこと。
いつも新しい出会いとご縁に恵まれていたからこそ、昔の記憶が薄くなっているのだと確信しました。
そう考えると、忘れることで新しい感性や感覚に書き換えられているんだなぁと。
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■ご縁を大切に。
忙しすぎる毎日の中で、忘れっぽい私はとても不安になることも多いのですが、今回の同窓会で
「忘れているのでもなく、書き換えられているんだ。思い出せば良いんだ!!」
むしろ、たくさんの出会いでたくさんのご縁をいただいてきたんだ。
と恵まれた環境に感謝をしようと思いました。
他にもたくさんのことを感じた同窓会でした。
これもまた、新しい記憶ですよね(笑)
皆さまもたくさんの出会いやご縁を大切に素敵な記憶を残してくださいね♡
アリュメールもそのお手伝いをさせていただけましたら幸いです










