武漢で見つかったウィルスは、いま「兵臨城下」（※危機的状況）にあります。

いまの私たちにできることは、マスク着用やきちんと手洗いを実施することであり、また症状のある人は自発的に医療機関に連絡し、他の人に感染させないことが大切です。

しかし皆さまは、このやり方には限界があることをどこかで感じられているかもしれません。 このウイルスに対する特効薬ができるまでは、やはり「自分の免疫機能を高める」ことで感染を避けるのが最も大切なことでしょう。

西洋医学には「どの薬でどう効率的に細菌/ウイルスを殺すか」を考えることが最も大切であるという伝統があります。「免疫力を高める」ことはあまり議論されておらず、この言葉はもっぱら薬を売るためにメディアで流れる広告の専売特許になっているようです。(無意識にも感じますが、)こうしたことは科学的な潮流にあるとは言えません。

しかし、私たちは「抗生物質が不足していた」とか「抗ウイルス薬が不足していた」から感染するのではありません。感染してしまうのはやはり、免疫システムが外来の細菌の侵入を防げなかったからです。「免疫力を高める」というのは簡単ですが、実際には科学的な根拠が多く含まれています。
それをできるだけわかりやすく説明するために、私たちはよく知られた栄養素である「ビタミンC」を例にします。自然界にある、このごくありふれた栄養素は、免疫システムを増強することに関して、とても重要な物質なのです。

人体の免疫システムは、先天性の自然免疫（非特異的免疫）と後天性の獲得免疫（特異的免疫）に分けられます。
例えば、ワクチンを打つとからだでは「抗体」がつくられます。
抗体は獲得免疫（後天性免疫）であり、「標的」と「記憶」を保持しています。
マクロファージ、ナチュラルキラー細胞など聞いたことがあると思いますが、これらは自然免疫（先天性免疫）であり、人体の防御の第一線で働き、同時に獲得免疫（後天性免疫）を起動させる過程で重要な役割を果たしています。

ビタミンCの作用メカニズムはとても多様で、自然免疫と獲得免疫の両方の免疫システムを同時に高めることが知られています。以下に、ビタミンCが免疫システムを高める20種類のメカニズムを紹介します。